ようやく読み終わりました。
レディージョーカーを名乗った5人の男達は一方は破滅へ。もう一方は安住の地へ向かいます。
昭和22年の怪文書を発端に人生を狂わせてしまった関係者達はそれぞれの終末へ向かいます。
読み終わった後味は正直セツナイです。
私はレディの存在がすべてを物語っているような気がします。
レディが居なかったら物井・布川・半田・高・ヨウちゃんは競馬場で知り合わなかっただろう。
布川が言った「俺はジョーカーを引いたんだ」という言葉。誰も好き好んで障害を持って生まれた訳じゃないし
その親に成りたくてなったんじゃない。自分の力ではどうする事も出来ない人生。
本当にどうする事も出来ない人生なのか?逆らい逃れて生きてはいけないのか?
レディの存在と自分達の人生を重ね合わせて勝手に暴走を始める男達。
そんな中でもレディは純粋無垢だ。自分がキッカケだなんてわかってない。天使であり悪魔でも在る自分の
存在すら認識できず毎日を懸命に生きている。
最後のシーンで大好きな馬と一緒に戸来村で暮らしているレディは果たして幸せなのかな?
物井とヨウちゃんと一緒だけどお父さんとお母さんは居ない。
お父さんとお母さんに捨てられたと解かっていてもレディは生きていくしかない。
本当は社長誘拐や20億円なんてどうでも良かったんだって破滅に向かった二人は十二分に自覚していた。
半田は自分で望んで破滅を選んだ。すでに壊れていた。
高は自分で舵を握っているつもりで居たが明らかに目測を誤った。操られていたのは自分だった。
布川は消えた。レディも意識不明の妻も4億円の分け前も何もかも捨ててしまった。
新聞社の根来の結末も悲しすぎる。根来本人はどうなるか解かっていた。それがイタイ。
合田も同じように考えていたけどそう簡単に神の側には行けなかった。
それも自分ではどうする事も出来ない人生。
私としてはもう少し株の知識があったらもっと面白く読めただろうと考えてます。
企業経営や会社組織の描き方は本当にさすがです。
西武の堤さんも城山社長みたいなラストにならないで下さいね。
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